皮膚科症状(アトピー性皮膚炎など)への症例と対応

皮膚科症状への一吉漢方薬局の対応

ご意見を伺い今までの東洋医学的な用語ではなく読みやすいように記述いたしました。

ご検分のほどよろしくお願いいたします。(お客様に許可をいただき掲載いたしております。)

アトピー性皮膚炎

<主訴>

30歳を超えてからのアトピー性皮膚炎の診断 33歳女性 170cm62kg ご来店2019年5月

<お身体の状態>

・額・頬・首にまだら紅斑と痒み、手掌乾燥割れている。時折浸出液も出る様子。新年明けから症状が出る。正月で暴飲暴食後、首が少し痒くなり手の第五指小指が痒くなり始めた。小指の荒れが広がり現在は手掌と指全体が乾燥し割れるようになった。

・寝ているときには顔や首を掻いている。病院でアトピー性皮膚炎では?との診断が出た。

・食欲正常 食事1日3回、今まで杉による花粉症はあったがアトピーはなかった。

・ステロイド使用すると一時的に症状が治まる。顔・首・手に使用している。徐々に悪化している。

・小水に問題はない。便は軟便。アルコールが大好きで3月までほぼ毎日摂取していた。現在は週1回に減じている。アルコール摂取後は悪化している。喫煙1日5本。

・見える部分を早急に抑えたい。

<東洋医学(中医学)的に考察も含めての対応>

東洋医学中医学的には脾胃湿熱(ひいしつねつ)といい胃や消化器系にに悪い湿気と熱の毒が身体にたまることで相談者の場合皮膚にその症状が噴出したものと考えます。対応として脾胃の湿熱を取り除き緩解させる漢方薬をお勧めいたします。煙草とアルコールの禁煙禁酒は必要です。

<当店のお薬の服用>

2019年5月10日 脾胃湿熱に対する漢方薬をご服用いただきます。15日分

2019年5月25日 便がやや硬くなり腹張する。気分がよくない。脈は弦滑(気の流れ悪くストレスなどが多い・湿気と悪い熱の邪が体内に多いとき)が出ている。大腸にも湿熱があると考慮し大腸の湿熱に対しての健康食品を追加で内服45日分、漢方薬は引き続き15日分

2019年6月5日 仕事の都合で本日来店、腹張が和らいだ。症状が緩解し始め顔の紅斑が緩解した。続行する。漢方薬30日分

現在も続行している。皮膚の状態は良い方向へ向かっている。

 

アトピー性皮膚炎

<主訴>

生後からのアトピー性皮膚炎の診断による痒み 12歳女性 150cm41kg ご来店2018年11月

<お身体の状態>

・腕関節・肘・手掌・首の掻きむしりによる出血と紅斑、ひざ裏も痒みがあるが我慢している。手掌には黄色浸出液が出ている

・夜間の発熱(37.5℃)火照り痒みによる掻きむしり

・食欲正常 食事1日3回、犬、ウサギなど動物アレルギー、食べ物にも小麦・グレープフルーツなど色々アレルギーがある。

・生まれてからステロイドを使用している。ステロイド使用すると一時的に症状が治まる。顔に症状が出るのが嫌で顔には使用歴が長い。

・便通や小水に問題はない。(ただし便は硬い)

・希望としては脱ステロイドを時間がかかっても行いたい。

・アレルギー性鼻炎、絶えず鼻汁が出ている。

 

<東洋医学(中医学)的に考察も含めての対応>

1:まずアレルゲン・アレルギーを引き起こすものや状態を断つこと

2:腸の状態を整えること

3:炎症を抑えるためにステロイドを継続し徐々に脱ステロイドしていくこと(病院ともよく話し合うこと)

この3点を守りながら漢方薬・健康食品を服用すること

<当店のお薬の服用>

1:腸の改善を目指す漢方薬健康食品 2:東洋医学(中医学)分類による皮膚状態のために体質改善する漢方薬の服用

2種類の方剤をご服用いただいております。

<服用後の状態>

病院とも話し合いながら徐々にステロイドの使用回数を減じている。

2種類の健康食品漢方薬30日服用後、首の皮膚状態紅斑が減り、手掌の浸出液がなくなりつつある。

現在も続行している。皮膚の状態は良い方向へ向かっている。

 

蕁麻疹

<主訴>

病院で蕁麻疹と診断された痒み 31歳男性 177cm66kg ご来店2019年1月

<お身体の状態>

・はじめての出現は夜寝ている時、二の腕や大腿内側に丘疹ができ痒みが強く掻いて広がり朝には腹部にも広がる。特にイライラすると悪化する。

・暖まるととてもかゆい、シャワーで冷やすと少し良い。

・食欲正常 食事1日3回、今まで食事でアレルギーなど出たことはない。ストレスが多くアルコールは良く摂取する。飲み物は普段は水が多い。

・花粉症はある。4~6月にかけ目と鼻が痒い。以前は東京にいたがその時よりは花粉症症状は少ない。

・便通や小水に問題ない。

・病院から抗ヒスタミン薬が処方され服用している間は抑えられているようだが服用しなくなると悪化する。

・飲食で蕁麻疹が悪化するなどの様子は見られない。

<東洋医学(中医学)的に考察も含めての対応>

1:アルコールの摂取を断つこと

2:腸の状態を整えること

3:睡眠と食事時間、適度な運動、特に夜の食事は減じること

この3点を守りながら漢方薬・健康食品を服用すること

<当店のお薬の服用>

1:腸の改善を目指す漢方薬健康食品 2:東洋医学(中医学)分類による皮膚状態のために体質改善する漢方薬の服用

2種類の方剤をご服用いただいております。

<服用後の状態>

病院の抗ヒスタミン薬は服用中断すると仕事ができなくなるくらいに痒いので漢方製剤などと併用いたします

まず10日間服用により盛り上がる丘疹が緩解し始めます。ここで漢方薬をストレスに対して体調を整えるものへ変えていきます。

20日間服用していただきイライラは落ち着いているが痒みが前回よりわずかしか痒みが取れないので前回の漢方薬へ戻します。

10日間服用いただき痒みが半分くらいに緩解いたします。イライラやストレスに対する漢方薬を少量ずつ併用いたします。

徐々に緩解し現在も服用中です。

<考察>

仕事上ストレスが多いことが蕁麻疹の原因かもしれません。東洋医学では気の流れをよくすることでストレスのたまった状態を緩解するようにいたします。