症例と対応

症例と検討1

以下に当店の症例と対応記述いたします。
ご参考下さい。

症例14 不妊症 女性 172cm64kg 34歳   男性  163cm57kg   34歳

(ご本人の許可を得て掲載いたしております)

望診(外観からの症状の考察です)

奥様~中肉中背、顔色良、元気あり、声大きい、髪光沢あり、表情ゆたか

ご主人~物静か、顔色白、やせている

問診(質問による回答です)

・結婚5年病院にて妊娠できない原因不明。(ご主人奥様ともに問題なし)
・周囲の目も気になりストレス
・基礎体温月経周期にも特記すべき点はない
・食常、便小水正常

弁証論治(中医学的考察をさします)

ご来店時まず問診に中医学的問題特徴がなくやや困惑いたしました。以前文献にて生理的問題がなければ身長体格の高い大きい男性と低い小柄な女性は懐妊しやすく逆の場合妊娠しにくいことが稀にあるということを思い出し、その文献では腎虚を中心として対応いたしておりましたのでその解釈にて対応いたしました。

方剤と経過(漢方薬の処方名など)

・平成27年8月6日初来店
以上の考察から、ご夫婦に異なる漢方薬をご服用いただきました。ご主人様にはマムシ原末と漢方薬、奥様には煎じ薬と健康食品を御服用いただき漢方薬は20日分お試しいただくことにしました。

・平成27年8月22日2回目来店
 ご服用後7日ほどで排卵の予定でしたが、排卵後時間が経過し妊娠診断薬を使用したところうっすら陽性反応がございましたがその後、日をおいて測定しても反応が出なかったとのこと   このまま続行30日分

 

・平成27年9月24日3回目来店
 妊娠反応が出た。煎じ薬以外を継続してご服用いただく、現在にいたる。

考察

お身体に不足しているものは数値以外のものもあり得ると考えさせられる症例でした。

症例13 大腸癌 女性 153cm40kg 62歳

(ご本人の許可を得て掲載いたしております)

望診(外観からの症状の考察です)

やせている、顔色白色、元気ない、耳丸形、髪少ない、表情乏しい

問診(質問による回答です)

・7か月前に大腸に癌発症、抗がん剤手術で抑制できた
・抗ガン治療のため体力も使い果たした
・鬱気味だったが症状が悪化していつも死について考えている
・食欲なく便秘気味。

・肺転移を疑われ現在検査結果待ち

弁証論治(中医学的考察をさします)

大腸癌が肺に転移していた疑いもあります
中医学では大腸は肺と表裏という考え方があります。大腸癌が肺に転移しやすいという事例はよくみられます。
もともと鬱ぎみであったとのこと中医学的に「肝と腎」が弱っていたことは容易に考慮できます。

方剤と経過(漢方薬の処方名など)

・平成27年11月2日初来店
以上の考察から、癌細胞のみをアポトーシス(自殺)させる健康食品と煎じ薬(じゅうぜんだいほとう)とを御服用いただき漢方薬は30日分お試しいただくことにしました。

・平成27年11月15日ご連絡
 ご家族から連絡あり久しぶりに笑うようになったとのこと。肺がんの腫瘍マーカーSCCが陽性のご様子このままご服用続けたいとのこと

考察

臨床ではかなりの抗がん作用があることが確認されております。

元気が出てきたとのこと、今後の経過をみていきたいと思います。

 

 症例12  原発肝臓または肺がんその後 癌再発(リンパ) 男性 177cm76kg 76歳

(ご本人の許可を得て掲載いたしております)

望診(外観からの症状の考察です)

筋肉質、顔色黒色、声力ある、元気、耳ながい、髪白髪おおい、ニコニコしている

問診(質問による回答です)

・5年前に肝臓・肺に癌発症、抗がん剤と放射線で一度抑制できた
・この3カ月微熱がありリンパにかなり広がっていることが発見された
・店舗経営のためストレス多かった
・食事にはとても気をつけている。栄養のバランスも良い。水分にも問題はない。
・便通、小水にも問題はない。
・強壮で筋肉質運動も欠かさない
・体温36。2度
・クオリティオブライフを優先させたい

弁証論治(中医学的考察をさします)

病は気からと申しますが今回は度重なるストレスが原因のようです。
肝鬱の状態が慢性的に続いているようです。
中医学では肝を中心に自律神経や消化器のバランスをとるという考え方があります。肝腎同源いう言葉もございます
肝は肝臓自体を指すものではなく、機能を指すものです。腎も同じでこれはホルモン系と水分の代謝を中心的に行う機能のあるもの、脾は消化器の機能を総称したものと考察いただければと思います。

方剤と経過(漢方薬の処方名など)

・平成27年10月24日初来店
以上の考察から、癌細胞のみをアポトーシス(自殺)させる健康食品と煎じ薬(柴胡桂枝乾姜湯)を御服用いただき漢方薬は30日分お試しいただくことにしました。

・平成27年10月31日ご連絡
 微熱疲労がなくなってきたとのこと

考察

臨床ではかなりの抗がん作用があることが確認されております。

状態を見ながら漢方薬健康食品の分量を考慮していきたいと思います。

症例1 不妊症  女性 165cm53kg 41歳

(ご本人の許可を得て掲載いたしております)

望診(外観からの症状の考察です)

中肉中背、顔色白色、声弱弱しい、少し落ち着きがない、元気なく下を向き気味、耳丸い、髪艶少ない、厚着し少し寒そう

問診(質問による回答です)

・11年前に結婚したが、一度流産し(結婚3年目)、その後妊娠しない
・月経34日周期、行経4日特に異常はない。月経痛もない、月経前食欲が下がる
・ストレスを受けやすい、元々胃腸は弱く、ストレスアルコールで時に胃痛
・食事にはとても気をつけている。栄養のバランスも良い。水分にも問題はない。
・便通、小水にも問題はない。
・ご主人は強壮で筋肉質、病院の検査で精子の活動率、数にも問題はない。
・基礎体温表から排卵がスムーズ(2段差)ではない、低温期が10日のときもある。
・ご本人はむくみなしと話していますが、足に浮腫みがあるように(ご主人談)感じる。舌診(舌の色や形から体調を判断する方法です)小さく、淡紅色、舌の上に苔はなく、ヌルヌル潤っております。

弁証論治(中医学的考察をさします)

41歳の年齢から、腎虚(ホルモン系の弱り)はあることが覗えます。ご主人はとても優しい方でいつも奥様を元気つけているようです。
元々胃腸が弱いことから肝脾不和(かんぴふわ)の状態が慢性的に続いているようです。
中医学では肝を中心に自律神経や消化器のバランスをとるという考え方があります。
肝は肝臓自体を指すものではなく、機能を指すものです。腎も同じでこれはホルモン系と水分の代謝を中心的に行う機能のあるもの、脾は消化器の機能を総称したものと考察いただければと思います。

方剤と経過(漢方薬の処方名など)

・平成21年2月12日初来店
以上の考察から、腎虚に鹿茸の入った漢方薬と煎じ薬(柴胡桂枝湯)を御服用いただき
更に、経穴(公孫、大鍾に留め鍼を、中カン、足三里、豊隆、膈愈、脾愈には中国棒灸
を)アドバイスいたしました。漢方薬は30日分お試しいただくことにしました。

・平成21年3月10日2診
体調は以前より良く、食事がおいしく感じる。ストレスがかかっても胃の状態が以前ほど
悪くならない。眼がよく見えるようになった。よく笑い、よく話すようになる。続行する。更に30日分

・平成21年4月13日3診
排卵が2段差ではなくなった。体調も良い。低温期が10日なので、追加で婦宝当帰膠
(ふほうとうきこう)という漢方薬を御服用いただく。2ヶ月このまま御服用。

・平成21年6月16日
ご懐妊の連絡がある。妊娠中も流産が心配なので、妊娠しても御服用いただける漢方薬、健康食品を御服用いただいている。

考察

漢方薬と鍼灸療法がとてもマッチした症例であると考えられます。人間は食事や体外から他の生物の生命エネルギーを加えることで、生存しております。

鍼灸療法だけでは、生命エネルギーを増やすことに限界がございます。両者を取り入れることでより効果を高めることができます。

症例2 頻尿(夜間も) 男性52歳 身長168cm体重70kg 自営業

(ご本人の許可を得て掲載いたしております)

望診(外観からの様子)

がっちりしている、顔色茶黒色、顔にしみ多い、耳が少し聞こえにくい様子、白髪多い、言論力強い

問診(質問による返答)

・2年前から排尿回数増加、量も多く、糖尿と感じるほど増えてきた。夜間も最低3回は小水へ行く。
・元々精力や体力には自身があったが、以前ほど充実していない。
・血圧150/96 のぼせがあるが以前よりは減じた。足が冷えやすい。
・その他病歴もなく、特に体調面では、頻尿以外の問題はない。
・最近白髪が増えてきた。ちなみに3年前まではほとんど黒髪だった。
・性交週3回、学生時代はラグビーをしていて昔から体力には自身があった。
・食生活には問題なし、水分はあまり摂らない。(アルコール多飲、コーヒー)
・便硬い、少し切れ痔の傾向がある

舌診(舌の状態によるお体の状態の判断)

とても大きい、舌の上に白い苔がたくさん付いている、全体的に暗紅色、歯型が舌の周りについている

弁証論治(中医学的考察)

典型的腎虚(ホルモンの弱り)、身体の潤い、活力ともに減じている。腎精を補い、身体に必要な潤いを同時に補充する必要がある。

性交を7日1回に、アルコールを減じるようにアドバイス。補肝腎、特に精を補う。

方剤と経過(漢方薬の処方名など)

平成21年9月3日初来店
以上の考察より、漢方薬(杞菊地黄丸、至宝三鞭丸、海馬補腎丸)を投薬、至宝三鞭丸と海馬補腎丸は普通服用量
の半分ずつで御服用いただくことにアドバイス、また経穴(腎愈、志室、中極、湧泉に中国棒灸を10分ずつ
合谷、曲池、天容、天窓に留め鍼を行う。のぼせがあれば、お灸は時間短めに
漢方薬は15日分投薬

平成21年9月18日2診
夜間尿の回数は変わらないが尿量は減少した。昼間の回数も心なし減じた気がする。続行15日分

平成21年10月2日3診
少しずつ、夜間尿・排尿回数が減じている。続行、現在も継続中

考察

一度失われた生命エネルギーを取り戻すことにはかなりの時間を要する一例です。経穴のほうは症状により
少しずつ変化させて調整しているところです。良化してきておりますが、まだ時間がかかりそうです。

症例3 頭痛 男性36歳 身長173cm体重65kg

営業職(ご本人の許可を得て掲載いたしております。)

望診(外観からの状態判断)

少し痩せている。顔色青白い、周りを気にしている、眼光鋭い、髪長くくせ毛、

問診(質問による状態判断)

・ ストレスがかかると痛みが増す。普段はないが、周期的に眼の上からこめかみが拍動して痛む
・ 10年前から現在の職業についているが、このころから頭痛が始まる。最近は特にひどい。
・ 食欲旺盛、水分多飲、口の渇き強い。特に冷たい飲み物を多飲する。
・ 一般的な検査や血液検査などでも異常はない。以前病院で偏頭痛の診断を受けたことがある。
・ 二便良好、
・ 元々神経質で、自身営業に向いていないと語る。
舌診(舌による状態判断)
とても大きく、歯に当たり歯型が舌にたくさん付いている、舌の上に白苔も多い

弁証論治(中医学的考察)

典型的な肝気鬱結による頭痛、身体を冷たい飲み物で冷やすことにより更に痛みが増加している様子。
疎肝理気することでストレスによる気の欝滞を除くことが重要。冷たい飲み物を減じること。

方剤と経過

平成21年8月5日初来店
煎じ薬(四逆散)と呉シュユ湯を御服用いただく、経穴(百会を毎日強く圧して、列ケツ・合谷に留め鍼を)
以上に動物生薬の入った漢方薬を御服用いただくことで様子を伺う。10日分

平成21年8月24日2診
多忙により来店できなかった。7日前から痛みがひどくなり、ご相談に来られた。効果があるのかわかりにくい
頭痛が出てくる前まで気分だけは良かった。
動物生薬の入った漢方薬をメインにし、四逆散と呉シュユ湯はサポート的に御服用。経穴(上記に加え太陽にも
留め鍼を)30日分

平成21年9月30日3診
この30日間は一度頭痛があったが、我慢できる程度、その後現在に至るまで服用量や経穴を変化させながら
状態を維持するようにしている。

考察

現代病ストレスを克服することは大変です。痛みがあると良い仕事もできません。自分自身の体調が健康であり
病気にならないようにする「未病」の概念の重要性を考えさせられた症例でした。
(ご本人の許可をいただいて掲載いたしております)

症例4 尋常性乾癬 女性37歳 160cm体重55kg 事務職

望診(外観からの状態判断)

ぽっちゃりしている、首に鮮やかな紅色斑、元気よい、髪に艶がない、足などを掻いている、顔面黒色

問診(質問による状態判断)

・ 3年前から徐々に、最初は腹部周りに、現在では少しずつ広がり、大腿・二の腕・首背中にもある
・ 出始めは痒く、掻くと盛り上がり紅くなり広がる。背中や胸はジュクジュク浸出液が出る。
・ 腰痛がある、元々ぎっくり腰になりやすい、最近は運動不足
・ 食欲旺盛、肉類を好む、水分は温かいものしか飲まない。
・ 二便良好、アルコールを好む、アルコールを摂取すると悪化する。
・ 冷え性、足に浮腫みがある。
・ 花粉症、金属アレルギーがある

舌診(舌による状態判断)

大きな舌、舌の上に割れ目が多い、舌がヌルヌルとしている

弁証論治(中医学的考察)

中医学的には肝胆湿熱と考えられる。金属アレルギーがあるので、鍼などは不適。長期間必要であることを説明
アルコールや洋菓子は症状を悪化させるので注意が必要

方剤と経過

平成21年10月15日初来店
以上の考察より、漢方薬(瀉火利湿顆粒)と免疫調整のできる健康食品 30日分

平成21年10月26日2診
浸出液は減じる。痒みも減じた。瀉火利湿顆粒を中断し、代わりに新たな健康食品を追加服用、前回健康食品と合わせて 30日分

平成21年12月1日3診
皮膚の症状がかなり改善され以前より、出る回数も減じた。 続行

考察

湿熱の処理がポイントであると考えられます。いかに症状が出ない日数を増やすかがこの症状の改善に繋がると思います。
30日出なければ、60日出ない、というように考えていくことがより良い結果に繋がると考えます。

症例と検討2

症例6 関節リュウマチ 60歳女性 155cm60kg 専業主婦

(ご本人の許可をいただいて掲載いたしております)

望診(外観からの状態判断)

やや太り気味、頬赤い、髪艶なく薄毛、膝をさすっている、手指に中指と薬指の関節に赤腫れがあり右手ひどい、手首もかなり腫れている(赤腫れはない)、膝痛そう

問診(質問による状態判断)

・10年前閉経したが、その位から朝、指がこわばる様になった。
・初めはこわばるだけで動かしていると昼には違和感がなくなっていたが、この2年ほど腫れてきた。
・2年前病院で診断されリウマチとわかり、それ以来リマチルを服用しているが、胃にもたれて困る。
・最近体重のせいか変形性膝関節症にもなり、動作するのもつらい毎日を過ごしている。
・とても浮腫みやすい。
・水分多飲、小水10回 夜3回、食欲旺盛 甘いものが好物 大便1日1行
・冷えやすいが時に火照ることもある。疲れやすい、汗が出やすい。
・少し血糖が高い

舌診(舌による状態判断)

大きな舌、舌の上に深い割れ目がある、やや赤い色

弁証論治(中医学的考察)

腎虚水犯による痛みと判断する、漢方薬(活絡健歩丸)と免疫調整できる健康食品を、足には腫れが出ていない
下半身にお灸は可能、甘いものを減じるようにアドバイス。

方剤と経過

平成20年11月7日初来店
以上の考察より、冷えによる痛みに対して漢方薬(活絡健歩丸)と免疫調整する健康食品を
経穴(湧泉・大ケイにお灸をアドバイス) とにかくおやつを減らすようにアドバイス 30日分

平成20年12月1日2診
指の腫れと痛みはやや減じた。膝の腫れと浮腫みはほとんど変わらない。漢方薬を更に1種類加える。
続行 30日分

平成21年1月5日3診
浮腫みが明らかに減じた。現在に至るまで、お灸と漢方薬を御服用いただいている。

考察

日常生活の変化がとても重要です。体調は養生半分・薬半分と考えております。
正しい日常生活と漢方療法は慢性疾患には大変有効です。

症例7 床ずれ(ジョクソウ) 85歳女性 140cm33kg(ご本人の許可をいただいて掲載いたしております)

望診(外観からの状態判断)

寝たきりのご家族の説明ですが、色白、痩せている、尻と腰の上の部分が赤黒く変色、一部がただれている

問診(質問による状態判断)

・5年前脳梗塞になり、予後リハビリを行い、ある程度までの歩行や日常生活を行っていた。
・昨年脳梗塞を再発、リハビリも行っているが、最近では横になることが多くなっていた。
・2週間ほど前、洋服を着替えさせようとしたとき床ずれがあることを発見した。
・病院にて抗生剤の軟膏を投薬されたが、あまり効果がなく、徐々に悪化。
・現在では患部に膿と出血が見られる。(本人はあまり痛がらない)
・水分少ない、小水紙おむつのため正確な回数はわからない。食欲はある みかんが好き 大便1日1行
・下剤と血栓予防の薬を服用している。
・ コレステロールが高い
・ 低体温、疲れやすい、低血圧

舌診(舌による状態判断)

不明

弁証論治(中医学的考察)

ご家族のお話から気虚血オから傷の治りも悪く、血液循環の不良から床ずれを生じたと判断し、自然薬を内服と外用に紫雲膏とタイツコウを使用する。自然薬は大好きなお茶に混ぜることもできるのでとても良いと感じられる

方剤と経過

平成22年1月7日初来店
以上の考察より 自然薬(松寿仙)1本(1回2ml 1日3回食前に)、紫雲膏は化膿していない部分に、タイツコウは化膿している部分に使用し様子を見ていただく。

平成22年1月22日2診
床ずれやや減じた。化膿している部分も良化し始めている。
続行 自然薬(松寿仙)1本

平成22年2月6日3診
床ずれが半分くらいに減じた。身体も温かくなり、床ずれの部分に少し痛みも感じるようになってきた。
現在も続行中

考察

中医学的「気虚」になると自然治癒力が著しく低下いたします。お身体を動かすことも疲れやすくできなくなり、寝たきり状態が加速することにもなります。

ご家族の方もご負担が多く大変ではございますが、気を補い、少しずつでもお身体を動かすことができるようにお手伝いされることで寝たきりの予防に繋げていただければと思います。

症例8 低体温 23歳女性 151cm44kg

(ご本人の許可をいただいて掲載いたしております)

望診(外観からの状態判断)

色白、痩せている、声が小さい、ソワソワしている。

問診(質問による状態判断)

・ご両親の話では、3歳の時肺炎になり、抗生剤を服用し、危機を脱したがその後低体温になった。
・現在体温34.8~34.9℃位、基礎体温が高温期でも36℃まで届かない。
・自覚的に冷えは感じない、風邪も1年1回くらいの罹患、少し疲れやすい。
・貧血気味、時々立ちくらみする。手足が他覚的に冷たいが自覚できない。
・来年結婚の予定、このままでは妊娠しないのでは?と考え心配
・小水5~6回夜間尿なし、水分温好。食欲正常、便秘気味
・下剤服用している。サプリメントとしてビタミン剤服用しているが変化なし。
・月経33~34日、行経7日間、月経痛は強い(下腹部)
・運動嫌い。朝が起きることがつらい。

舌診(舌による状態判断)

尖紅、小さい舌、色も白っぽい

弁証論治(中医学的考察)

以上から典型的気血両虚と判断する。漢方薬(婦宝当帰膠)と健康食品を服用していただき、経穴(三陰交、
膈愈、太衝)に留め鍼を行ってもらう。

方剤と経過

平成21年10月7日初来店
以上の考察より 漢方薬(婦宝当帰膠)1本(1回4cc 1日2回食間に)、健康食品は1日1回5錠服用、考察にて記述した経穴左右3箇所計6箇所に行う。
また時間がかかることをお話した。

平成21年10月22日2診
不変、自覚的に手足が逆に冷える感じがしてきた。
続行 自然薬(松寿仙)1本を追加、1日3回1回2ml服用していただく。

平成21年11月10日3診
手足の冷えはなくなってきた。体温はまだ上昇しない。

平成21年12月1日4診
手足が温かい感じが実感できるようになってきた。声も大きく力強くなってきた。
現在も続行中

考察

中医学的「気血両虚」が長期に及んだため、オ血となり、血液循環が低下したためお身体全体のバランスが崩れていることが考えられます。脳やホルモンバランスには検査で異常がないので、体質を変化させていくことが大切です。

 症例9 自律神経失調症 32歳女性 160cm48kg

(ご本人の許可をいただいて掲載いたしております)

望診(外観からの状態判断)

とても痩せている、顔色が黒色、視点が定まらない、疲れた症状。

問診(質問による状態判断)

・本日は調子がいつもよりは良く、外出できた。いつもは昼過ぎまで布団に篭る
・数件心療内科病院へ行き、自律神経失調症またはうつ病と診断された。
・朝が一番やる気が出ない。太陽の出ている間はやる気にならない。夜になると段々身体がさえてくる。
・睡眠剤・抗欝剤、安定剤など服用している。身体がだるく最近では死にたいと思うこともある。
・昔から神経質だったが、結婚問題などが症状を悪化させた。
・深夜などは眠れないため、だらだらとテレビなどで時間を過ごす。夜2~3時にようやく布団に入る。
・食欲はあるが、夜11時くらいから過剰になる。便秘気味、小水4回、水分多い。
・月経不定、期間も2日くらい。
・仕事は事務職で現在休職しているが、このままでは解雇される心配がありとても不安。

舌診(舌による状態判断)

紅、苔がない。

弁証論治(中医学的考察)

心配ごとが多く悩みが絶えない。自らで自らを傷つけている様子、心労が多い。以上から心脾両虚と判断
鍼やお灸を敬遠されている。時間がかかることをご説明し、漢方薬と健康食品をご服用いただくことにする

方剤と経過

平成21年9月24日初来店
以上の考察より 漢方薬(帰脾錠)(1回6錠 1日3回食間に)、健康食品は錠剤のもの1瓶60錠1日2回2錠服用と液体のもの(50mlを10本)1日1回、30~50mlの2種類を御服用いただくことにする。

平成21年10月12日2診
少し良い。特に液体の健康食品はとてもお体に合うようで、御服用1日目から夜11時にすぐ眠ることができた
続行 帰脾錠、錠剤と液体の健康食品

平成21年11月10日3診
少しずつ状態が上向き加減。続行

平成21年12月1日4診
顔色黒味が取れてきた感じ、少しずつ笑顔も出るようになってきた。職場にも復帰している。
現在も続行中

考察

中医学的「心脾両虚」の症状ではありますが、ストレス社会、人間関係など様々な問題が多く、本来の人間らしい生活が損なわれがちです。我々も食べ物・飲み物・睡眠・環境などを見直すべきときがきているのでは?と考えさせられる症例でした。
(ご本人の許可をいただいて掲載いたしております)

症例5 アトピー性皮膚炎

女性9歳 144cm体重33kg 小学3年生

望診(外観からの状態判断)

物静か、あまり話さず緊張している、顔、手、足に紅斑、特に手関節・指関節・膝関節と裏側にかさぶた
瞼から浸出液、頭皮から白いフケ(脂状)、唇切れて出血、鼻水が出やすい様

問診(質問による状態判断)

・2歳頃風邪をひいてから鼻炎アレルギーが始まり、それと同時に少しずつアトピーが出てきた。
・最初は手関節と膝裏に出始め、徐々に全身に広がった。夏季・秋季に悪化しやすい。
・少食、胃腸が弱い、ストレスが多く、よく腸(胃の下)が痛くなる。便秘と下痢を繰り返す。
・とても疲れやすい。
・友人関係がうまくいかず、学校も休むことが多い。
・小水1日3~4回、水分多飲 なるべく温かいものを飲む。
・シャワーでも痛むため、2日に1回、入浴はしない。
・食事には気をつけている。添加物のないものを食べ、市販のスナック菓子などは食べない。
・勉強しても皮膚が悪化するため、ご両親は学力的なことも心配されている。
・夜もよく眼が覚める。夜型の体質に変わっていることが心配(痒みが夜強いため)
・ステロイドを6年使用(デルモベート使用)少しでも減じたい。
舌診(舌による状態判断)
先端がとても赤い、痩少、苔がない

弁証論治(中医学的考察)

典型的な肝脾不和、血熱のアトピーである。しかしアトピーやアレルギーに関しては、現代病であるため
中医学的弁証だけではなく、アレルゲンや原因を考慮する必要があります。アトピーで必要なことは
1:現在の居住環境 2:食生活 3:現在の人間関係 以上も重要になります。
痒みを一時的に止める経絡への鍼灸治療も考慮できるが、金属アレルギーの可能性もあり不適と考えた。

方剤と経過

平成21年7月15日初来店
以上の考察より、まずご両親・ご本人に長期間時間を有することをご説明、症状には良化悪化するときが
あることをご理解いただいた。一時的な変化はあっても粘り強く御服用いただくようにご説明ご理解を
いただきました。
漢方薬(煎じ薬・消風散とエキス剤・胸汗)と免疫を調整する健康食品、を10日分

平成21年7月25日2診
顔・頭皮は良化し始めたが手足の紅斑は悪化した。痒みは少し減じた。ストレスによる腹痛は少し減じた。
少し笑ってくれた。(これがとてもうれしかったです。) 続行10日分

平成21年12月1日3診
わずかずつ、手足の紅斑が減じている、頭皮は相当良化した。瞼の浸出液もほとんどなくなり、皮膚の再生が
進んでいる。 このあとも少しずつ方剤・健康食品などを変化させながら現在に至っております。

考察

アトピー性皮膚炎には根気が必要です。まずお食事や水など様々考慮する必要がございます。
まず1日掻くことのない日を作る努力が大切です。
大気汚染や地球温暖化などがアレルギーの増加に繋がっていると考えられます。
今後も増加するアレルギーに対してどのように対応していくのか大きな課題であると思います。

症例と検討3

症例10 軽度糖尿病 51歳男性 165cm75kg 会社員

(ご本人の許可をいただいて掲載いたしております)

望診(外観からの状態判断)

腹部肥満・顔面白色

問診(質問による状態判断)

・2週間前の健康診断で血糖・コレステロールが高く、病院にて2度再検査、糖尿病と高コレステロールと診断される。
・随時血糖230mg/dl・空腹時140mg/dl・総コレステロール250
・夜の食事が遅く、仕事上アルコールが多い。
・運動不足、睡眠時間平均6時間
・3~4ヶ月前から口渇・多飲も傾向があった。
・食事量は多くない。食欲は良い。
・最近疲れやすく、寝汗多い。
・人間関係からストレス多い。
・小水8回・夜間尿1回

舌診(舌による状態判断)

紅 白い苔 舌下静脈張
弁証論治(中医学的考察)
典型的上焦の糖尿症状、中医学的に気陰両虚・痰湿オ血と弁証、気陰双補・化痰活血の対応を行う。

方剤と経過

平成21年8月7日初来店
検査結果を持参され来店、高血糖では細菌感染しやすく、治りにくいことが多い。鍼や灸を避けて対応する。
漢方薬(ダイアベトン1日3回1回1包)と健康食品(1日3回)、15日分
お食事や日常生活のアドバイスも

平成21年8月22日2診
口渇・疲れが何となく減じた感覚。15日後病院へ再診、検査の予定
引き続き15日分 継続

平成21年9月7日3診
検査にて随時血糖170mg/dl。病院から日常生活の改善を継続するように指導される。
現在も漢方薬・健康食品を減量して継続ご服用されている。

考察

家系的に父上が糖尿病性腎症にて透析されていたとのこと。本人も危機感から重度にならないうちに改善されたいと
考えられたそうです。糖尿病は遺伝も大きな要因といわれております。
症状が悪化する前に未病の考え方での自己予防・自己管理は重要であると考えられます。

症例11 中等度糖尿病

45歳女性 150cm70kg 主婦

(ご本人の許可をいただいて掲載いたしております)

 望診(外観からの状態判断)

肥満・多汗・呼吸荒い

問診(質問による状態判断)

・5年前から糖尿病、食事制限しているが我慢できず、甘いものを食べてしまう。
・オイグルコン・ベイスンなどの経口糖尿病薬を服用している。空腹時でも200位の血糖値、ヘモグロビンA1c6.8
・アルコールが多い。
・運動不足、夜は眠れる
・口渇・多飲・多汗・1年前から多尿・多食・便硬い
・疲れる
・家庭的ストレス多い

舌診(舌による状態判断)

大きな舌 紅色 苔多い
弁証論治(中医学的考察)
上焦・中焦・下焦の糖尿症状があるが、主に中焦の症状が多い。まず食欲の正常化が必要、脾胃の熱をとりながら
腸に潤いをつける。清熱瀉火・潤燥通便の方法にて

方剤と経過

平成21年7月3日初来店
高血糖では細菌感染しやすく、治りにくいことが多い。
漢方薬と健康食品(1日3回)、10日分
お食事や日常生活のアドバイスも

平成21年7月13日2診
多食治まらない。漢方薬を変えて、健康食品はそのままご服用いただき様子をみる。
10日分

平成21年7月22日3診
ようやく少しずつ食事を我慢できるようになってきた。
このまま継続

考察

ストレスからも食過剰になっているようです。
ストレスによい漢方薬を2診で加えてから少しずつ良化してきています。
糖尿病にはストレスも大きく関与しています。
ストレスを軽減することで体調はとても良くなることを考えさせられる症例でした。